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柿本人麻呂が「ひむがしの野にかぎろひのたつ見えて、かえりみすれば月かたぶきぬ」と詠んだ阿騎野の丘で有名な奈良県大宇陀町に「睡龍」を造る久保本家酒造はあります。十一代目当主久保順平氏はロンドン勤務の経験もあるほどの元エリート銀行マンで(初めてお会いしたときは正直そのようには見えませんでしたし、酒宴で同席をさせていただくと益々そうは見えません)杜氏は大七、釜屋などを渡り歩いた野武士のような加藤克則氏が務め、昔ながらの生酛造りを復活させ、生産効率のいいように蔵を大改造したりと、旨い酒を造るためなら労力を惜しみません。加藤氏は言います「私はただ旨い酒が飲みたいだけなんです。自分たちが飲んで旨い酒、飲みたい酒こそが“造り”の基準」だと「特にお燗にすると旨みが開き、さらに美味しくなります」と続けます。近年、東京の銘酒居酒屋でお燗番を務めていたお燗名人こと小森谷弘美氏も加わり、さらに目の離せない蔵元です。
さぁ、みなさん、お燗で睡れる龍を起こしてください。